2024-11-28

今年のもみじ狩り

 

勤労感謝の祝日、京都へ行ってきました。


秋になっても季節外れの暖かさが続いたため

紅葉が遅れているとは聞いていましたが

まだ3割ほどといった感じでした。


「南禅寺」





「永観堂」




色づいた葉もこの夏の異常な暑さの影響で

全体的に黒っぽくなってしまっていて少し残念でしたが

境内を歩くだけでも気持ちがよかったです。



+ + + + +



今年は声優さんや作家さんの訃報が続きますね。

心にぽっかり穴が空いたような気持ちです。


子供心にも印象的だった絵本たち。



もちろん漫画も。


若い頃に買い集めた文庫漫画が100冊以上あるのですが

大多数が藤子作品です。



アニメもテレビにかじりついて夢中で見ていました。

今でもテーマ曲をそらで歌えるほど記憶に刻まれています。




幼少期から慣れ親しみ、大人になった今も思い入れのある物語。

そのキャラクターたちに命を吹き込んだ、あの声。

さみしいけれどこれからも心の中で生き続けます。

特別な世界と思い出をありがとうございました。


今は谷川さんのこの言葉を胸に…

「今日は昨日のつづき だけでいいと思う」


2024-11-21

石橋を叩いて渡ったパリのこと③

 

渡る前のこと③


ここまで綴っておいてなんなのですが、

下調べを進めながらも数ヶ月は夢と現実の間で揺れていました。

海外ひとり旅を検討し始めたのが3月頃だったので

準備をする時間もたっぷりありましたが、迷う時間もたっぷりありました。笑


情けないのですが、毎朝起きてまず最初に頭をよぎるのが

「職場に行くのもギリギリのこんな調子でパリなんて無謀では…」でした。

それでもどうにか出勤し仕事をしていたら、午後くらいから徐々に調子が出てきて

夜にコツコツと旅行のための情報を調べ出す。

そのくり返しで今年の春と夏が過ぎていきました。

いよいよオリンピックが始まり、テレビに映るパリの様子を見ながら

本当にここに行けるのか?行けないのか?どっちなんだいっ!?と自問自答しつつも

その頃にはおおよそ腹をくくっていたように思います。


なんだかんだ断念する理由を並べても、どれも言いわけのような気がしたし

それで諦めたら後々になって引きずる予感もありました。

このタイミングを逃したら次の機会はもうないかもしれないと思っていたので…

自分にとってのパリという場所が後悔と結びついてしまうことは避けたかった。


せっかく行けても滞在先のベッドで横になるだけになったら悲しすぎるので

体力をつけようと家の中でできる筋トレを始め、足腰を重点的に鍛えました。

その結果、太ももとふくらはぎが太くなり、今まで履けていたボトムがきつくなり、体重も増量😂

ですがそれも、8月にコロナに感染して10日間しっかり寝込んだ日を境に

もう再開する気合いが入らなくて中途半端にフェードアウトしてしまったのですが…

多少の筋肉貯金にはなったかなぁと👉👈


少しでも旅費の足しにしようと倹約にも努めました。

短期的な副業も考えて求人サイトで面接を申し込んだり(応募多数で落ちました💦)

メルカリで小銭を稼いだり。

これが売れたらクロワッサン1個分…これを我慢したらクロワッサン1個分…と

頭の中で打算しながらせせこましく過ごしておりました。


そんな感じで出発までの半年間はもうパリのために生きていた気がします。

ひとつのことに囚われると他が見えなくなって極端になってしまう私の悪い性分です。

自ら決めた旅行ではありましたが、いろいろと余裕がなかったです。


特に何も調べず気軽に行って何事もなく帰って来られたら

準備に費やす時間も気苦労もなかったかもしれませんが、

ひとり旅で行き当たりばったりを楽しむ度胸はなく

せっかく行くなら限られた時間をできるだけ有意義に過ごしたかったので、

あちこちと石橋を叩きながら綿密に計画を立てるのでした🔨


渡る前のこと④に続く… (まだ出発しませんすみません)


バスティーユの街並み

2024-11-15

石橋を叩いて渡ったパリのこと②

 

渡る前のこと②


まずはやはり金銭的な問題、これに触れないわけにはいきません。

とどまるところを知らない円安は、30年ぶりのレートを叩き出し、加えて物価高のダブルパンチ。

メトロやバス、タクシーなどの交通料金も年々値上げされ、

さらに観光客に強気なパリは、高額な宿泊税を導入。

オリンピック期間中はそれらが2倍3倍と引き上げられ、物議を醸していました。

食費の負担も大きく、外食を諦めてパンなど軽食を持ち帰っても、それが外食価格みたいな…

円安国のジャポネーズにはとても苦しい時期の渡仏ではありました。

おひとり様がゆえ、宿泊ホテルで加算されるシングルチャージも大きな痛手でした。


言葉の懸念もありました。

フランス語はおろか、英語も中学レベルで止まっている私は、恥ずかしながら簡単な英会話さえままなりません💦

今は翻訳アプリなど便利なツールがあるので、“文字”に関しては何とかなりそうでしたが、

“会話”となれば、アプリに耳を傾けてくれる人ばかりとは限りません。

なんなら英語が母国語だったりネイティブな人でさえ、フランス語しか通じず困る場面もあるそうで…

自分がコミュニケーションに難があることはわかっていたので、

事前に調べて確認できそうなことは、なるべく前もって把握するようにしました。

とは言えお店の注文など、会話が必要になるシチュエーションは少なからず訪れるため、

使う機会がありそうなフランス語の単語やフレーズを覚え、Google翻訳にも登録。

実際、現地では想像以上に言葉を交わす機会が多くあったので予習しておいてよかったです。


それと治安問題。

華の都と言われながら、スリ大国としても名高いパリ。

日常的すぎてスリが多いことは治安が悪いうちには入らないそうで、そこからもう日本の感覚とは違います。

5年前のツアーでも、パリ市内の終日フリーだった2日間にスリに遭遇したという参加者の方がたくさんいて

やっぱり多いんだなぁと思った記憶があります。

平和ボケした日本人はターゲットになりやすく、さらに女性のひとり旅は格好のカモだとか…🦆


少し検索すると次々出てくるパリの盗難や詐欺に関する情報。

海外旅行の基本的な防犯対策は心得ていましたが、その手口の多さと巧妙さに不安が募りました。

中には狙われたら最後という気さえするほど、大胆で手荒なものも…

例えば、地下鉄の階段で突き落とされ、倒れている間にカバンを盗られるとか、

空港からパリ市内へ向かうタクシーで、渋滞で停車中に窓ガラスを割られて強引に荷物を奪われるとか

知識が増えるとともに不安も増すというのは、手軽に情報が得られるネット社会の良し悪しですね。

それでも“こういうことがあるらしい”と、可能性を頭に入れていたことは用心になったと思います。

この強盗犯は在フランス日本国大使館からも注意喚起が出ており
対策として「手荷物は膝上やシートに置かず、外から見えない足下に置く」「車が減速・停止した際は周囲に注意する」などと記されています


他にもよく聞く話ではありますが、飲食店でトイレの近くや薄暗い席に案内されるなど、アジア人への差別。

欧米の観光客への対応とは明らかに違う雑な扱いをされたというような口コミも散見され

こちらの希望を伝えたり意思表示をしても相手にされないんじゃないかという不安がありました。

個人的には、言葉が通じにくいことで同等の扱いを受けられなかったとしても仕方のない気もします。

理解できない自分に否があるとわかっていても、露骨に嫌な顔をされたりすると落ち込みますけどね…

もちろんアジア人というだけで差別を受けたのなら話は別です。

フランスでは自分の意見を主張することが重要と聞くので、もし不当な扱いを受けたと感じた時は

「違う席に変えてほしい」など相手に自分の要望を伝えることで状況が変わることもあるかもしれません。

かく言う私にその語学も勇気もないのですが😅


渡る前のこと③につづく…


看板のお洒落なレストラン




2024-11-07

石橋を叩いて渡ったパリのこと①


渡る前のこと① 


ご無沙汰してしまいました。

元気にやっております。


10月にパリへひとり旅に行ってきました。

石橋を叩きすぎて、渡る前に自分で割ってしまいそうでしたが

無事に渡って帰ってまいりました。

大切な思い出と経験になったので、ここに記録として残したいと思います。


旅を思い立った時から終えるまでのことを

自分の心境も含めてできるだけ詳細に綴れたらと思っているので

長文で退屈な投稿がしばらく続くかもしれません。

もしよろしければお付き合いください。


コロナの時期とも重なっていたのですが、昨年末に4年間担当した仕事が外れたこともあり

2024年こそは5年ぶりの海外旅行に行きたいという気持ちがありました。

仕事と収入、気力と体力、家族と生活環境、色々考えると遠征の旅行は今回が最後になるかもしれない。

それなら一番行きたい国に行きたい。

私の場合、やっぱりそこはフランス・パリでした。


5年前に初めて訪れ、すっかり魅せられたパリ。

いつか再訪することを人生の活力にしていましたが、その時が思っていたより早くやってきました。

ただ前回と大きく違うのが、今回は一緒に行ける人がおらず一人で行くしかないという事。

パリ滞在のみ終日フリープランとなると、団体ツアー(一人参加可)などもなく…

探し続けた結果、小さな旅行会社の航空券+宿泊ホテルのみのプランを見つけ、

もうこれしかないと申し込みました。

飛行機とホテルは確保するのであとはご自身でお願いしますっていうあれです。

往復路や滞在中に何かあっても、添乗員さんはもちろん同行者もいない完全なひとり旅。

空港の搭乗手続きや、現地到着後のホテルまでの移動など、自分でちゃんとできるのか、

トラブルに見舞われても一人でどうにかするしかないというプレッシャーが強かったです。


一度だけ海外に一人で行ったことはありますが、ご近所さんの台湾で

ホテルにチェックインすらしない日帰りの弾丸プランでした。

泊まらないため荷物も少なく、通勤用のリュックひとつという身軽さ。

受託手荷物を預ける手間もかからずLCCの搭乗手続きはサラリと終了しました。

現地に着いても、馴染みのある漢字表記に日本の原風景のような街並み。

外国に来たという実感もそれほどなく、なにより親日国という安心感がありました。


ですがパリとなれば話は変わってきます。

3時間で到着する台湾に比べ、パリまでは直行便でも約15時間

気が遠くなるようなロングフライトです。

あたり前ですがそれだけ遠く離れた異国の地ということ。


金銭的な問題、言葉の問題、スリや盗難など治安の問題、自分自身の体力の不安も大きかったです。

さらに日常的に起こるデモやストライキ、嫌でも耳にするアジア人差別など…

パリは私にとって一番訪れたい場所であると同時に、ハードルの高い行き先でもありました。

現在ウクライナ情勢の影響でロシア上空を飛べないため迂回ルートになっています


渡る前のこと②につづく…


クッキーに想いを込める…