2016-10-20

最近の本とCD


音楽をダウンロードする時代になってから
久しぶりにCDを買いました。




このアルバムに収録されている「真夏の通り雨」

NEWS ZEROのテーマ曲でもありますが、
私がこの曲を初めて聴いたのはMTVから不意に流れてきた
プロモーションビデオでした。

まだ活動を再開したことも知らなかった時で、
声が宇多田ヒカルっぽいな…と思って見てみたら
一瞬で画面に釘づけになりました。

郷愁に駆られるような美しい映像に、心を突く歌詞とメロディー。
色々なことが走馬灯のように浮かんできたことを覚えています。

 



少し前にテレビ出演していたのを見かけたのですが、
対談の中でこの曲の“あなた”を聞かれ、母の事だとご本人が言っていました。

今回のアルバムタイトルも含めてそう聞こえてならない曲が多くあり
結婚・出産を経験した彼女の言葉は、より深く響きます。
同時に、どんな経験をしてもきっと同じなのだと感じました。

聴く人それぞれが、“自分の中の誰か”に想いを馳せることのできる歌なのかもしれません。



「コンビニ人間」

芥川賞受賞作ということでなんとなく手に取ってみたのですが、
読んでみると思いのほかおもしろかったです。

 
この話の主人公は著者自身なのですが、
奇妙というか極端というか…まぁとにかく独特です。
でもマイノリティのようでどこか共感できるリアルさもあって、
ハッとしたりぞっとしたり。

人間は上手に生きるために自らルーズになる力を持っていますが
主人公にはそれがまったくありません。
感情が欠落していますが、ある意味たくましく生きています。

サラッと軽くも読めるし、深入りしてしまうと少し重い。
読み手によって感想が大きく異なりそうな話ですが、
「普通とは何か。常識とは何か。」 考えさせられる本でした。

 

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